概要説明
【このブログ記事の内容で分かる事】
MinecraftのRealmsの利用規約とYoutubeのメンバーシップの関係の確認
皆さんこんにちは、サポートのストライダーです。
今回はRealmsの運用に関して疑問に思った事を、実際にMinecraftの運営会社『MOJANG』に問い合わせを行った経緯の備忘録となります。
私の運営するYoutubeチャンネルも大変ありがたい事に収益化をすることが出来、
サブスクリプションサービス、いわゆる「メンバーシップ」を開設する権限を頂く事が出来ました。
実際の所、当チャンネルでは今現在(2023年4月)メンバーシップは開設しておりませんが
メンバーシップの特典を考えていた頃に、ふと思った
Minecraftの「Realms」を使った参加型配信
この「Realms」への参加をメンバーシップの特典の1つとして盛り込む事は可能なのか?
と疑問に思ったので、
今回はMojang公式(Minecraftの販売元)に問い合わせをし、その回答も踏まえ
備忘録も兼ねてこの記事にまとめようと思います…が、
結果的に言うとほぼ「OUT」です…、以下に理由を順番に書いていきます。
注意事項
「Realm」と「メンバーシップ」
Realmとは
一般的にマイクラをマルチで楽しむ場合、ワールドの持ち主がゲームやサーバーを起動させておく必要がありますが、
Realmでは24時間いつでも好きな時に契約者と招待メンバーはワールドにアクセスして遊ぶことが出来るサービスですね。
メンバーシップとは
【youtubeのメンバーシップとは】
視聴者がそのチャンネルに「月額料金を払う」ことによりメンバーとなり、
メンバー限定の特典を得られるシステム。
「youtubeプレミアム」と混同しそうですが両者は別物。
Youtubeでお気に入りのチャンネルや配信者さんがメンバーシップ制度を導入していたら
規定の月額料金を払って活動を応援したり、その見返りとして用意された特典を受ける事ができ、
また運用する側はメンバーシップ制度を用いる事で月額料として活動費に充てたり、
自身のブランディングを一層高めると言った様々な運用が出来るんですね。
因みにメンバーシップの月額料も特典も運用者が任意で決める事が出来ます。
Realmの利用規約
ではここで今回の本題、Realmの利用規約を見て行きます。
今回の事例は下記の「MINECRAFT 利用規約および エンド ユーザー使用許諾契約書」にある
「7.MINECRAFT REALMS」に記載されている文言が引っかかる可能性があります。
・ただし、以下を行うことはできません。
お客様の Minecraft Realm へのアクセスを販売、リース、レンタル、譲渡、贈与、取引すること、または対価を得てお客様の Minecraft Realm で他のユーザーをプレイさせること。
引用:https://www.minecraft.net/ja-jp/terms/r3
つまり…
youtubeメンバーシップの加入を条件、または特典にRealmへの参加を加える事は
「MINECRAFT 利用規約」に違反している可能性が高い事になります。
Mojang公式に問い合わせ
この件に関して『対価』という物にメンバーシップの月額料が含まれるのか些か不鮮明なので
実際にMinecraft公式のMojangに問い合わせてみました。
初めての公式への問い合わせだったので勝手が分からずドキドキしましたが…
※今回のメールのやり取りは誹謗中傷等に該当しないごく一般的なやり取りであり、
返答も各規約やガイドラインの確認を促す内容の為、著作権侵害に当たらないと判断し
原文をほぼそのまま掲載します。
-以下要約-
「お問い合わせありがとうございます。現在日本語専門スタッフが席を外しています。
英語で良ければすぐにお返事できますが日本語でももちろんお返事できます!
その場合は少しお時間を頂きます」
と…親切にしっかりと公式から返信を頂く事ができました。
MOJANG公式は日本語でも問い合わせ可能ですが
正式なお返事までワンクッション挟む形になり通常時より若干時間がかかる様です。
私は残念ながら英語が得意では無いので、
翻訳での言葉の意味の行き違いを防ぐ為「日本語」でご回答を希望しました。
後日頂いた返信は…
「こちらのガイドラインに詳しい事は書いてありますが
記載されていない情報に関してはMojangは希望していません。」
と言う内容です。
https://account.mojang.com/terms#commercial
https://help.minecraft.net/hc/en-us/articles/4408934440589
上記リンクの「MINECRAFT 商用利用ガイドライン」に今回の事例は該当するようですが
その中の「サーバーとホスティング」に”Realm”の記載は残念ながら在りません。
自分が運営するサーバーならOK
逆に意外だったのが…
管理者が自ら立ち上げ、運営、メンテナンスするサーバーに関しては
ガイドラインを尊重している場合に限りそこのアクセスに料金を請求する事はOK
と、記載されています。
自分のパソコンをサーバーにしたり、VPSを契約してサーバーを構築したりするのは
メンテナンスも含め知識のいる大変な作業です。
中途半端にサーバーを構築、公開するとハッキングされて思わぬ被害も?
逆にそうした面倒な作業を全てやってくれるのが「Realm」なんですね。
利用規約と商用利用ガイドラインの内容をまとめる
上記までをまとめると…
Realmは公式からレンタルしているサーバーなので
「利用規約」に記されている通り、
アクセスに料金が発生するケースはNG
管理者自ら立ち上げたサーバー(VPS等)に関しては
「商用利用ガイドライン」を尊重していれば
アクセスに料金が発生してもOK
となり、
公式からの回答としても「ガイドラインに記載されていない事=希望しない」との事なので
Realmに限り何らかの形でメンバーのアクセスに料金がかかるケースは
残念ながらほぼOUTとなります。
ただ、現状メンバーシップの特典にRealmを加えて
「Minecraft公式から規約違反勧告が来た…」という話はあまり聞きません。
しかし利用規約には「NG・できない」と記載されている以上、今後何らかの『ペナルティ』や、
可能性は低いと思いますが『MOJANG・Minecraftアカウントのマイクラの関連付け停止』等起きても
文句は言えない「リスクを抱えている」状態なのは間違いなさそうです。
もし、メンバーシップの特典にMinecraftのワールド参加を盛り込む場合、
自前のサーバーやVPS等を用意するのが利用規約的にも精神衛生的にも一番だと思います…。
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